適切なキャリアの描き方

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看護師の中には、「看護業界を牽引するスペシャリストになりたい」という人もいらっしゃるかと思います。ただ、キャリアの描き方を誤ってしまうと、キャリアを描いた意味が薄れてしまい、理想としていた未来を手繰り寄せることができません。間違った描き方の一例として、ただ「キャリアアップしたい」と漠然とした事しか意識していない場合があります。大きな理想を語るのは決して悪いことではありませんが、そこに辿り着くまでの過程が全然想定できていないと意味がありません。もし大きな夢を設定したのであれば、その途中でクリアするべき課題が出てくるため、その都度、課題をクリアできているか逐一チェックする必要があります。例えば、夢として看護管理者になることを描いているのであれば、何の経験も無くそのポジションに就ける訳ではありません。まず、全体的なマネジメントを学ぶために現場で経験を積み、部署をまとめる存在となり、統括する知識を得た上で、現実性が見えてくるという流れが一般的です。より確実にキャリアアップするためには、「いつか上の立場になる」という設定方法ではなく、「◯年以内に上の立場になる」など時間制限を設けることが大切です。時間制限というのは、課題状況を見つめる指標になります。設定した達成期間を想定した上で、課題をクリアできていなければ改善しなければならないことに気付くことができ、課題をクリアできているのであれば、「このままの調子で行ける」と自信に繋がります。もちろん、誰でもすぐにクリアできるような簡単な課題を設定しても意味がないので、少し達成が難しそうな課題を設定することが大切です。このように、理想の看護師になるためには、自身を客観的に俯瞰する意識を持つことが欠かせません。

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